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スーパーの冷蔵ショーケースの仕組みとは?冷却方法や種類、冷えが悪いときの対処法を解説

普段、何気なく使っているスーパーやコンビニのショーケース。

冷蔵機能を搭載しており、お客さんが手軽に商品が取れるよう、扉のないタイプが多くなっていますが、暖房がかかっている店内でも温度を保っているのはなぜなのでしょうか。

本記事では、スーパーやコンビニなどにあるショーケースの仕組みについて解説します。

実は、スーパーなどにある冷蔵ショーケースにはエアカーテンという外気の浸入を防ぎ、庫内を冷却する機能が備わっているのです。

冷蔵ショーケースの種類や故障だと思った場合の対処法についてもご紹介しますので、ぜひこの記事を参考に、冷蔵ショーケースの冷蔵機能について理解を深めていただけたらと思います。

冷蔵ショーケースとは

冷蔵ショーケースとは

そもそも冷蔵ショーケースとは、食品や飲料を冷やしながら陳列するための冷蔵庫です。

保管している商品が見えるよう、ガラスなどの透明な素材で作られており、外から中の商品が見え、取り出しやすいように作られているのが特徴となっています。

冷蔵ショーケースの中でも、ガラス扉でスライドできるタイプをリーチイン、扉が無く商品を自由に取り出しできるタイプをオープンケースと呼びます。

冷蔵ショーケースと冷蔵庫との違い

冷蔵ショーケースと冷蔵庫との違い

冷房ショーケースと冷蔵庫はどちらも冷やす機械ですが、以下の点で違いがあります。

  • 用途や目的
  • 構造や性質
  • 機能

冷蔵ショーケースと冷蔵庫の違いを項目ごとに紹介していきます。

用途や目的の違い

冷蔵ショーケースと冷蔵庫の大きな違いは用途や目的です。

冷蔵庫は冷やしながら食品や飲料を保管するのが目的です。

一方、冷蔵ショーケースは一部例外がありますが、商品の一時的な保管と、中の商品を見せることを目的としています。

つまり、冷蔵庫は食材や食品の中・長期的な保管に適しており、冷蔵ショーケースはお客さんが商品を購入するまでの短期間の保管に適しているのです。

構造や性質の違い

冷蔵ショーケースは商品を見せながら保管する必要があるため、ガラスの扉をスライドできるタイプや、ドアがないタイプがほとんどです。

そのため、冷蔵ショーケースと冷蔵庫では機密性に違いが生じ、密閉度が劣る冷蔵ショーケースは、冷蔵庫と比較すると冷えがあまり良くありません。

また、スライド式の冷蔵ショーケースは外気に触れるとガラス面に結露が発生することがあります。

機能の違い

冷蔵ショーケースと冷蔵庫は機能面でも違いがあります。

冷蔵ショーケースは、「自然対流式」といって、冷却器の冷気のみで冷やす機能を搭載しているものが多く、冷蔵庫は「強制対流式」といって、設定した温度に短時間で下げる機能を搭載しているものが多いです。

そのため、冷蔵性能でいうと冷蔵庫の方が優れています。

冷蔵ショーケースの種類

冷蔵ショーケースの種類

スーパーやコンビニなどにある冷蔵ショーケースを大別すると、以下の2つがあります。

  • 冷凍機内蔵型ショーケース
  • 冷凍機別置型ショーケース

冷蔵ショーケースを冷却するためには冷凍機が必要になりますが、ケースと冷凍機が一緒になっているものと、それぞれ別になっているものがあるのです。

それぞれの特徴、メリット・デメリットを見ていきましょう。

冷凍機内蔵型ショーケースとは

冷凍機内蔵型ショーケースは、ショーケースの中に冷凍機を内蔵しているタイプのショーケースです。

スーパーの冷えた飲料が置かれているショーケースで見られるもので、比較的サイズが小さめである場合が多く、コンセントに電源プラグをつなぐだけで簡単に利用することができます。

そのため、移動も簡単で期間限定の催し物の際に冷凍機内蔵型ショーケースが使われる場合も多いです。

冷凍機内蔵型ショーケースのメリット

冷凍機内蔵型ショーケースの主なメリットは以下の通りです。

  • ケースに冷凍機を内蔵しているため、コンセントにつなぐだけで簡単に使用できる
  • 専門業者による工事が不要なため、ケースの移動が簡単にできる
  • ケース排水がタンク受け方式や蒸発装置が内蔵されているため、排水設備が不要で経済的

多くの場合キャスター付きで移動が簡単であるため移動が簡単で、設置した後の店内レイアウトの変更もしやすいメリットもあります。

冷凍機内蔵型ショーケースのデメリット

一方、冷凍機内蔵型ショーケースには以下のデメリットがあります。

  • ケースに内蔵する冷凍機から機械音や排熱が出る
  • 複数のケースを並べたときにそれぞれ独立しているため、商品に連続感が出ない
  • ケース本体に冷凍機収容スペースが必要であるため、庫内容量が小さくなる

機械音対策に加え、冷凍機からの排熱が店内に出るため、店内の冷房増強など、夏場対策が必要になるでしょう。

冷凍機別置型ショーケースとは

冷凍機別置型ショーケースとは

冷凍機別置型ショーケースは、ケースと冷凍機が別になっているタイプのショーケースです。

このタイプのショーケースは現地にて冷凍機とショーケースを接続して使います。

スーパーやコンビニなどのように、冷蔵ショーケースを並べて大量の商品を陳列する場合によく使われています。

冷凍機別置型ショーケースのメリット

冷凍機別置型ショーケースの主なメリットは以下の通りです。

  • ケースを連結できるため、商品の連続感を損なわず効果的な陳列ができる
  • 冷凍機を室外に別置できるため、店内に機械音や排熱がほとんど出ない
  • 複数のケースを連結させ、1台の冷凍機で冷却できるため、ランニングコストが安価になる

ケースと冷凍機を別にすると、冷凍機を大型化することが可能になるため、たとえケースの台数が多くても1台の冷凍機で冷却でき、コストの削減につながります。

冷凍機別置型ショーケースのデメリット

さまざまなメリットがありますが、冷凍機別置型ショーケースには以下のデメリットもあります。

  • 専門業者にケース据付けや冷媒配管工事を依頼する必要がある
  • 移動が簡単にできない
  • 屋内外に冷凍機の設置スペースが必要になる
  • ケース排水を接続する排水設備が必要になる

冷凍機別置型ショーケースを利用するには配管工事が必要になるため、すぐには使えず、店内レイアウトの変更や移動も困難となります。

冷却が保たれるのはなぜ?冷蔵ショーケースの仕組み

冷蔵ショーケースの仕組み

スーパーによくある、飲料、生鮮食品などを陳列する多段形オープンショーケースですが、冬に暖房が効いた店内では冷気が逃げてしまわないか心配になりますよね。

しかし、ショーケース内では冷気の循環気流によって「エアカーテン」を生み出し、外気を遮断することで適切な温度管理をしているのです。

ここでは、冷蔵ショーケースが商品を冷却する仕組みを詳しく説明していきます。

冷蔵ショーケースに欠かせないエアカーテンの役割

冷蔵ショーケース内の冷却器が作り出した冷却はダクト内を通過して背面から天井を経由し、上部の吹出口から下部に向けて吹き出します。

そして、下部の吸引口からその冷気を吸い込むことで、ケース開口部に気流が発生します。

この気流が「エアカーテン」と呼ばれるもので、吸込口から吸込まれた、あたたかくなった冷気は庫内ファンにより冷却器へ送られ、再び冷却されて循環しているのです。

エアカーテンがあることで、外気の侵入を防ぎ、ショーケース内の温度を適切に保っています。

エアカーテンがホコリの侵入を防ぐ

冷蔵ショーケース内につくられたエアカーテンには、外気の侵入を防いで庫内の冷却を保つだけでなく、ホコリなどの侵入を防ぐ役割もあります。

そのため、スーパーにおける商品の衛生管理においてもエアカーテンは重要な要素であり、販売する食品の安全性を高めることにも繋がっているのです。

お客さんがショーケース内の商品を取り出す際に、一時的にエアカーテンが乱れますが、すぐに冷気の循環が復活するので安心です。

種類によってエアカーテンが二重、三重になっている

冷蔵ショーケースでは、種類によってエアカーテンが一重、二重、三重になっています。

エアカーテンを二重、三重化することで、冷気をより保てるほか、外気侵入熱不負荷を減らし、省エネ効果も期待できるでしょう。

そのため、冷蔵ショーケースの棚の数や陳列商品、設置スペースなどによってエアカーテンが使い分けられています。

冷蔵ショーケースの冷えが悪い?故障への対処法

故障への対処法

「冷蔵ショーケースがあまり冷えない」

「冷蔵ショーケースの故障対策が知りたい」

スーパーやコンビニ、飲食店などを経営しており、冷蔵ショーケースを利用している方で、このような悩みをお持ちの方はいるのではないでしょうか。

ここでは、冷蔵ショーケースの故障への対処法をご紹介します。

自身で対処できる場合もありますので、ぜひチェックしてみてください。

室内の温度や湿度を下げる

スーパーによくある冷蔵ショーケースは、扉がなく開放された状態であるため、室内の温度や湿度に影響を受けやすくなります。

室内の空気の温度や湿度が高くなるとショーケース内の温度や湿度との差が大きくなり、結露が発生し、水漏れに発展する恐れがあるので注意が必要です。

特に梅雨時期や夏に結露が発生しやすくなるため、対策として室内の温度や湿度を下げる方法が有効です。

霜や氷取り除く

冷蔵ショーケースが故障したり冷えが悪くなったりする原因の一つとして、霜の発生があります。

ショーケースは空気の循環によって冷蔵機能を保っていますが、ケース内の霜、氷つきなどにより、冷風循環が悪くなり、温度が上昇する場合があるのです。

そのため、冷えが悪いと感じたら一度冷蔵をやめ、霜や氷が空気の循環を妨げていないか確認し、必要に応じて霜や氷を取り除いてから冷蔵を再開してみましょう。

フィルターの清掃を行う

冷蔵ショーケースは、フロンガスを利用して外気を吸い込み、その空気を冷やして温度を下げています。

しかし、空気を取り込む際に、取り込み口のフィルターにゴミやホコリが詰まっていると、十分に空気を取り込むことができず、冷えの悪さにつながる可能性があるのです。

そのため、定期的にフィルターの清掃を行なって空気を取り込める状態にしておきましょう。

電源を落とす

冷蔵ショーケースは常に稼働しているため、多くの電力を消費しています。

そのため熱も溜まりやすく、熱によって冷却機能が低下するケースもあるのです。

そのため、霜や氷、取り込み口のフィルターに異常がないかを確認したうえで、一度電源を落として熱を逃し、再び電源を入れることで冷蔵機能が回復する可能性があります。

障害物から距離をとる

冷蔵ショーケースは外気を取り込み、その空気を循環させて冷蔵を行いますが、取り込み口に障害物があると十分な空気を取り込めず、冷えが悪くなる可能性があります。

そのため、冷蔵ショーケースの付近に障害物がある場合は、離してみると冷蔵機能が改善することがあります。

配置換えを行う

冷蔵ショーケースの周りに厨房機器を置いている場合も注意が必要です。

冷蔵ショーケースは通常、常に低い温度を保つことができますが、近くにコンロなどの熱を発するものがあると、その熱によって冷房機能が損なわれる可能性があります。

そのため、冷蔵ショーケースの付近に熱を出す機器を置いている場合は配置換えを行い、遠ざけてみるのがおすすめです。

店内が狭く配置換えを行えない場合は、ショーケースと厨房機器の間に仕切りを置くなどして、熱が伝わらないような対策をしてみましょう。

故障が改善されない場合は専門業者に依頼する

上術の対策方法を行っても故障が改善されない場合は、専門業者に修理を依頼するのが望ましいです。

修理は、部品の交換をしたり、ガスの入れ直しをしたりすることで直る可能性があります。

ただし、古いショーケースで何度も故障を繰り返すような場合は中古を購入したほうがコストを抑えられるケースもあるので、まずは専門業者に相談して対応を考えましょう。

ショーケースはエアカーテンによって効率よく温度管理!

スーパーやコンビニでは、商品の品質を管理するうえでショーケースが重要な役割を担っています。

業務用冷蔵庫とは違い、冷蔵ショーケースは商品を見えやすくするために扉のないオープンタイプが主流ですが、このショーケース内では冷気の循環気流がエアカーテンを生み出しており、外気を遮断し、効率よく温度管理をしているのです。

ただし、冷蔵ショーケースの特性から、冷えが悪くなる場合もありますので、故障を心配する場合は状況を確かめて対処し、必要に応じて修理を依頼すると良いでしょう。

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