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業務用冷蔵庫の霜取りのやり方は?手順や霜を防ぐコツ・注意点も解説

業務用冷蔵庫の霜取りには、機器が自動で行うものと、自分で行う手動のものがあり、正しい方法で行うことが大切です。庫内に霜がたまったまま放置すると、冷えが悪くなったり、電気代が増えたりすることもあります。本記事では、業務用冷蔵庫の霜取り方法について解説します。他にも「手動での霜取り手順」や「霜を防ぐコツ」についても紹介していきます。ぜひこの記事を参考にして、業務用冷蔵庫の霜取りを正しく行ってみてください。

業務用冷蔵庫の霜取りとは

霜取り(除霜)とは、冷却器などに付いた霜を融かして取り除くことです。庫内の空気やドアの開閉で入ってくる空気に含まれる水分が、冷却器で冷やされて凍りつくことで霜になります。霜が厚くなると、冷却器と空気の熱のやり取りが妨げられ、冷えが悪くなったり、余計な電力を使って電気代が増えたりします。霜による冷却の低下は、他の原因とも重なることがあるため、冷えが悪いと感じる場合は、関連記事「業務用冷蔵庫が冷えない原因とは?」もあわせて参考にしてください。

業務用冷蔵庫の霜取り機能の仕組みと方式

業務用冷蔵庫 水漏れ 原因 対処

多くの業務用冷蔵庫には自動で霜取りを行う機能が備わっており、方式や制御の違いを知っておくと、いざというときに対応しやすくなります。ここでは、霜取りの仕組みを確認しておきましょう。

自動霜取り機能と強制霜取り運転

業務用冷蔵庫の多くは、毎日決まったタイミングで自動的に霜取りを行っています。霜取り中は、操作パネルに「dF」などと表示される機種が一般的です。自動霜取りだけで取り切れず霜が残ってしまう場合は、操作パネルから手動で霜取り運転を起動できる機種もあります。ただし、霜取り運転中は庫内の温度が一時的に上がるため、繊細な食材が入っているときは品温の管理に注意しましょう。

除霜方式の種類と制御

霜の融かし方には、いくつかの方式があります。冷蔵温度帯では、冷却を止めて送風し、庫内の空気の熱で霜を融かすオフサイクル方式がよく使われます。より低温の冷凍帯では、冷却器の周りに設けた電気ヒーター(デフロストヒーター)に一定時間ごと(多くは6〜8時間に1回程度)通電して融かす方式や、圧縮機から出る高温の冷媒ガスで融かすホットガス方式、水を散布して融かす散水方式などがあります。主な除霜方式は、以下のとおりです。

除霜方式特徴・主に使われる温度帯
オフサイクル方式冷却を止めて送風し、庫内の空気の熱で融かす。冷蔵帯で一般的
電気ヒーター方式デフロストヒーターで加熱(多くは6〜8時間ごと)。冷凍帯向け
ホットガス方式圧縮機から出る高温の冷媒ガスで融かす
散水方式水を散布して融かす

また、霜取りのタイミングを一定時間ごとに行う「タイマー式」と、着霜の状態を検知して必要なときに行う「デマンド式」といった制御の違いもあります。こうした制御には温度を検知する部品も関わっており、その役割については関連記事「エアコンのサーミスタとは?」も参考になります。

自分でできる手動の霜取り方法

業務用冷蔵庫が冷えない原因

自動霜取りで取り切れない霜がたまったときは、手動で霜取りを行います。自分でできる手動の霜取り手順については、以下の3ステップが挙げられます。

  • 食材を移して電源を切る
  • 霜を自然に融かす
  • 水を拭き取り、乾かして再稼働する

それぞれの手順について解説していきます。

食材を移して電源を切る

まず、庫内の食材をすべて取り出し、別の冷蔵庫やクーラーボックスなどに移して保管します。そのうえで、本体の電源を切ります。確実に霜を取り除くには、電源を切って庫内の温度を上げ、霜を融けやすい状態にすることが基本です。食材の傷みを防ぐため、営業時間外など、庫内を空にできるタイミングで行うとよいでしょう。

霜を自然に融かす

電源を切ったら、扉を開けたまましばらく置いて、霜を自然に融かします。急いでいる場合でも、金属のヘラやドライバーなどの鋭利なもので霜を削るのは避けてください。冷却器や庫内を傷つけ、故障や水漏れの原因になります。どうしても取りにくい頑固な霜は、プラスチック製やシリコン製のヘラなど、柔らかい道具でやさしく取り除きましょう。融けるのを早めたいときは、ぬるま湯を入れた容器を庫内に置く方法もあります。

水を拭き取り、乾かして再稼働する

霜が融けたら、庫内にたまった水をしっかり拭き取ります。水分が残っているとすぐに再び霜になったり、においの原因になったりするため、乾いた布で拭いてよく乾燥させることが大切です。庫内が乾いたら電源を入れ、庫内が十分に冷えてから食材を戻します。設定温度まで下がったことを確認してから戻すと、食材の品質を保ちやすくなります。

業務用冷蔵庫の霜取りをするときの注意点

霜取りは、やり方を誤ると機器を傷めたり、水漏れを招いたりすることがあります。ここでは、特に注意したい点を確認しておきましょう。

鋭利な物で削らない・霜取りスプレーを避ける

前述のとおり、金属や鋭利な道具で霜を削ると、冷却器や庫内を傷つけるおそれがあります。また、市販の霜取りスプレーには、庫内のプラスチック部分を傷めたり変質させたりする成分(アルコールなど)が含まれていることがあるため、使用は避けたほうが安心です。霜取りは、電源を切って自然に融かす方法が、機器にやさしく確実です。

霜取り水(ドレン)の処理を確認する

霜取りで融けた水は、ドレンパンやドレンホースといった排水経路を通って排出されます。この経路にゴミや汚れがたまって詰まっていると、水があふれて水漏れの原因になったり、うまく排水されずに再び凍って霜が増えたりすることがあります。手動で霜取りを行うときは、あわせてドレンまわりに詰まりがないかも確認しておくとよいでしょう。冷凍帯の機器では、ドレンの水自体が凍りやすい点にも注意が必要です。

霜がつきやすい原因と予防・取れないときの対処

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霜は、日々の使い方によってつきやすさが変わります。原因を知って予防すれば、霜取りの手間を減らせます。一方で、対策しても霜が多い場合は、機器の不具合も考えられます。

霜がつきやすい原因と予防策

霜がつきやすくなる主な原因は、ドアの開閉が多いこと、扉のパッキンが劣化して隙間から外気が入り込むこと、庫内に食材を詰め込みすぎて冷気の循環が悪くなること、熱いものをそのまま入れることなどです。開閉は手短にまとめて行い、パッキンの状態を定期的に確認し、庫内に余裕を持たせて収納することで、霜の発生を抑えられます。こうした使い方の見直しが、霜取りの頻度を減らすことにつながります。

手入れしても霜が多い・自動霜取りが働かないとき

使い方を見直しても短期間で大量に霜がついたり、自動霜取りが正常に働いていないと感じたりする場合は、機器の不具合が疑われます。デフロストヒーターやタイマー、温度を検知するセンサーなどの部品が故障していると、霜取りがうまく行われません。こうした部分の点検・修理は専門的な作業になるため、無理をせず専門業者に相談すると安心です。なお、家庭用と業務用では自動霜取りの仕組みも異なるため、機器ごとの特性については関連記事「業務用冷蔵庫と家庭用冷蔵庫の違いとは?」もあわせてご覧ください。

業務用冷蔵庫の霜取りは正しい方法で行い霜を防ごう

今回は、業務用冷蔵庫の霜取り方法について紹介しました。業務用冷蔵庫には自動霜取り機能があり、取り切れない場合は、食材を移して電源を切り、自然に融かして拭き取るという手動の霜取りを行います。金属で削らない、霜取りスプレーを避ける、ドレンの詰まりを確認するといった点に注意することが大切です。ドアの開閉やパッキン、詰め込みを見直せば霜は減らせますが、対策しても霜が多い場合は故障の可能性があるため、専門業者へ相談しましょう。今回の記事を参考にして、正しい方法で霜取りを行ってみてください。

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