食材を新鮮に保つための業務用冷蔵庫は、欠かすことのできない重要な設備です。
そのため、業務用冷蔵庫が冷えなくなった場合には、その原因を正確に把握し、適切な対応を取ることが重要です。
本記事では、業務用冷蔵庫が冷えない原因について紹介します。
他にも「業務用冷蔵が冷えない不具合を防ぐポイント」や「業務用冷蔵庫が冷えない不具合を防ぐ際の注意点」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、業務用冷蔵庫が冷えない原因について理解を深めてみてください。
業務用冷蔵庫が冷えない原因

業務用冷蔵庫が冷えない原因については、以下の9つが挙げられます。
- 原因①:扉が閉まっていない
- 原因②:扉の開閉頻度が多い
- 原因③:室温が高い
- 原因④:冷蔵庫周りに物を置いている
- 原因⑤:エアフィルターの目詰まり
- 原因⑥:パッキンが壊れている
- 原因⑦:霜が付着している
- 原因⑧:ガス漏れが起きている
- 原因⑨:コンプレッサーが壊れている
それぞれの原因について解説していきます。
原因①:扉が閉まっていない
業務用冷凍庫が冷えない原因の一つに、扉がきちんと閉まっていないことがあります。
扉がしっかり閉まっていないと、庫内の冷気が外に逃げてしまい、その反面で外部の暖かい空気が中に入り込んでしまうので、温度が上昇してしまいます。
特に、業務が立て込んでいる際などには、扉を閉めたつもりでも完全に閉まっていないケースがあるので、日頃から扉の閉まり具合には気を配ることが大切です。
原因②:扉の開閉頻度が多い
冷蔵庫の扉がきちんと閉まっていたとしても、頻繁に開け閉めをおこなうと冷気が逃げ、庫内に暖かい空気が入り込むので、庫内の温度が上昇してしまいます。
実際に、開閉時間が短くても、開閉の回数が多ければ庫内は冷えにくくなります。
一見わずかな差に思えても、開閉の頻度が積み重なることで、庫内温度に大きく関わってきます。
そのため、なるべく開閉の回数を減らし、必要な食材をすばやく取り出すよう心がけることが重要です。
原因③:室温が高い
室内の気温が上がることで冷蔵庫の冷却性能が落ちる場合があります。
特に、夏場は、エアコンなどの冷房設備を適切に使用し、室温が高くなりすぎないようにすることが大切です。
また、営業終了後の夜間でも、室内が熱を持つケースがあるので注意が必要です。
さらに、忙しい時間帯には加熱調理が増えてしまうので、季節を問わず厨房内の温度が上がりやすくなってしまうのも事実です。
こうした環境では、冷蔵機器の負担も大きくなるので、管理には細心の注意を払うことが大切です。
万が一、室温の上昇を完全に避けるのが難しい場合は、冷蔵庫の設置場所を見直すことをおすすめします。
このように、周囲に適度な空間を確保することで、熱がこもりにくくなり、冷却効率の向上が期待できます。
原因④:冷蔵庫周りに物を置いている
冷蔵庫の周囲に物を置いてしまうと、機器が発する熱がうまく逃げずにこもってしまい、庫内の温度が上昇する原因になることがあります。
特に、フィルター部分を塞ぐように物を置くと、空気の流れが妨げられ、冷却機能に悪影響を及ぼすおそれがあります。
また、そのまま放置すると故障のリスクも高まるため、周囲の整理整頓には十分な配慮が必要です。
さらに、高温になりやすい調理機器のフライヤーやガスコンロの近くに置くと、冷却効率が落ちるだけでなく、余分なエネルギーを消費することにもつながり、結果として冷蔵庫の寿命を縮めてしまうこともあります。
そのため、冷蔵庫はできるだけ熱源から離れた、風通しの良い場所に設置するようにしましょう。
原因⑤:エアフィルターの目詰まり
冷蔵庫のフィルターにホコリや汚れがたまると、空気の流れが妨げられ、冷却機能の低下を招くおそれがあります。
フィルターは一般的に、前面に配置されており、横型のタイプでは左下付近、縦型では上部カバーの内側に設置されていることが多いです。
取り外しは簡単におこなえるので、週に一度を目安としてこまめな掃除を心がけるようにしましょう。
具体的に、お手入れの際は、ブラシやたわしなどを使って水で洗浄し、油汚れが気になる場合は中性洗剤を使用しましょう。
洗った後は、水気をよく拭き取り、完全に乾かしてから元に戻すことが重要です。
万が一、フィルターを取り付けずに運転を続けると、内部にホコリが入り込み、機器に不具合を引き起こす可能性があるので、必ずフィルターが付いている状態で使用するようにしましょう。
原因⑥:パッキンが壊れている
冷蔵庫の扉に取り付けられているパッキンが古くなったり傷んだりすると、密閉性が損なわれ、庫内の温度が適切に保てなくなる可能性があります。
そのため、定期的にひび割れや変形、剥がれなどがないかを確認し、劣化が見られる場合は早めに交換することが重要です。
また、パッキンに汚れが付着しているだけでも、扉の閉まりが甘くなることがあり、結果的に冷気が漏れてしまう原因になります。
このように、良好な状態を保つためにも、こまめに清掃をおこなうことが大切です。
原因⑦:霜が付着している
庫内に霜が大量に付着し、冷風の吹き出し口を塞いでしまい、冷却機能が著しく低下してしまう原因の一つになります。
具体的に、霜が付着してしまっている場合には、まず庫内の食材をすべて取り出し、冷蔵庫の電源を切りましょう。
冷蔵庫のサイズによって異なりますが、数時間程度で霜が自然に溶けてきますので、その後しっかりと水分を拭き取ります。
万が一、霜を取り除いてもすぐに再び付着する場合は、霜取り用のセンサーが不具合を起こしている可能性があるので、専門業者による点検・修理が必要になります。
原因⑧:ガス漏れが起きている
長年使用している業務用冷蔵庫は、時間の経過や振動の影響により、内部の配管から冷媒ガスが漏れるリスクがあります。
ガスが漏れてしまうと、冷却能力が低下し、冷蔵庫の温度が安定しなくなってしまうので注意が必要です。
万が一、ガス漏れの疑いがある場合には、必ずメーカーや専門の修理業者に点検を依頼し、必要に応じて修理を依頼するようにしましょう。
また、ガス漏れを放置すると、さらなる故障や安全面でのトラブルにつながるリスクがあるので、日頃からの点検と定期的なメンテナンスが重要です。
さらに、温度を自動で記録・監視するシステムを導入しておくと、微細な温度変化にも素早く対応でき、人の目では気づきにくいガス漏れの兆候も早期に発見することにもつながります。
原因⑨:コンプレッサーが壊れている
業務用冷蔵庫が冷えない原因の一つに、コンプレッサーが壊れていることが挙げられます。
コンプレッサーとは、冷蔵庫や冷凍庫の中枢を担っており、冷媒を圧縮して循環させることで庫内を効率よく冷却する重要な装置です。
この部分が故障すると、冷却機能が失われ、冷蔵庫や冷凍庫としての基本的な働きができなくなってしまいます。
万が一、本体から普段と異なる音が継続的に聞こえ、扉を開けてもその音が止まらないようであれば、コンプレッサーのトラブルが疑われます。
そのような状態が見られた場合には、早めに専門業者に連絡し、点検・修理の手配をおこなうようにしましょう。
業務用冷蔵庫が冷えない不具合を防ぐポイント

業務用冷蔵庫が冷えない不具合を防ぐポイントについては、以下の3つが挙げられます。
- 業務用冷蔵庫内の整理整頓をおこなう
- 温度調整の確認や調整をおこなう
- 定期的な確認を実施する
それぞれのポイントについて解説していきます。
業務用冷蔵庫内の整理整頓をおこなう
業務用冷蔵庫が冷えない不具合を防ぐポイントとして、庫内の整理整頓をおこなうようにしましょう。
冷蔵庫や冷凍庫に食材を過剰に詰め込むと、扉が完全に閉まらなかったり、必要な物を取り出すのに時間がかかってしまい、結果的に冷却性能が落ちてしまうことがあります。
そのため、食材の量を適切に管理し、庫内を整理しておくことが重要です。
例えば、食材の種類ごとに収納場所を決めたり、使用頻度の高いものは手前に配置するなどの工夫をすることで、扉を開けている時間を短く抑えることができ、庫内の温度上昇を防ぐことにつながります。
温度調整の確認や調整をおこなう
冷凍庫の温度設定は、定期的に確認して必要に応じて見直すことが重要です。
例えば、設定が「弱」になっている場合は、「中」や「強」に切り替えることで、冷え具合が改善される場合があります。
しかし、操作方法は機種ごとに異なるので、事前に取扱説明書を確認することをおすすめします。
また、冷蔵庫・冷凍庫をどこに設置するかによって、性能に大きく影響するのも事実です。
具体的には、直射日光が当たる場所や熱を発する調理機器の近くに設置してしまうと、冷却効率が落ちるおそれがあるため注意が必要です。
こうした環境は庫内温度の安定を妨げる原因となるので、設置場所の選定も冷却効果維持のポイントになります。
定期的な確認を実施する
業務用冷蔵庫が冷えない不具合を防ぐポイントとして、定期的な確認を実施することが重要です。
例えば、冷凍庫のドアに取り付けられているゴムパッキンを定期的に確認することが挙げられます。
冷凍庫のドアに取り付けられているゴムパッキンは、庫内の冷気を逃さず密閉状態を維持するために欠かせないパーツです。
しかし、汚れや小さな異物が付着すると、密閉性が低下し、本来の機能が発揮できなくなることがあります。
また、冷凍庫の電源プラグがしっかり差し込まれているかも確認しておきましょう。
コンセントから一度プラグを抜いてから再接続することで、動作が正常に戻る場合もあります。
業務用冷蔵庫が冷えない不具合を防ぐ際の注意点

業務用冷蔵庫が冷えない不具合を防ぐ際の注意点については、以下の3つが挙げられます。
- 冷気の吹出口を塞がないようにする
- 不具合に気づいたら業者に連絡する
- 温かい食材を入れない
それぞれの注意点について解説していきます。
冷気の吹出口を塞がないようにする
冷風の吹き出し口が食材などでふさがれていると、庫内の冷気がうまく循環せず、冷却機能が低下してしまいます。
そのため、まずは庫内のどこに吹き出し口があるかを事前に把握し、その周囲には物を詰め込みすぎないように注意することが重要です。
食材は適切な量にとどめて、吹き出し口の周囲には余裕を持たせるよう心がけることが大切です。
また、日常的に吹き出し口付近の様子を確認する習慣も、冷却効率を保つうえで役立ちます。
不具合に気づいたら業者に連絡する
冷蔵庫からいつもとは異なる音がしたり、明らかに通常と違う様子が見られた場合には、専門業者に連絡するようにしましょう。
特に、飲食店などでは、冷却設備の不具合が業務全体に大きな影響を及ぼすことがあり、冷却が停止すれば衛生管理上のリスクも高まります。
最悪の場合、食中毒など重大なトラブルに発展する可能性もあるので、わずかな異常でも軽視せず、専門業者へ早めに相談するようにしましょう。
また、事前に点検や修理の手配を済ませておけば、予期せぬ故障が発生した際も冷静に対応でき、食材のロスや営業停止といったリスクを最小限に抑えることが可能です。
温かい食材を入れない
冷凍庫に食材を入れる際には、まだ熱を持った状態のものをそのまま入れないよう注意が必要です。
温かいまま保存すると、すでに冷凍されている他の食品が一時的に解凍され、品質が劣化したり傷む原因になります。
また、熱気が庫内にこもることで霜が発生しやすくなり、冷凍効率にも悪影響を及ぼします。
そのため、加熱した食品を保存する場合は、十分に冷ましてから冷凍庫へ入れるようにしましょう。
業務用冷蔵庫の不具合は専門業者に相談しよう!

今回は、業務用冷蔵庫が冷えない原因について紹介しました。
業務用冷凍庫が冷えない原因として、ドアの閉まりが甘かったり、パッキンの劣化や霜の蓄積、あるいはコンプレッサーの不具合など、さまざまな要因が考えられます。
これらの原因を見逃さず、日頃から点検とメンテナンスをおこなうことで、冷却効率の低下を防ぐことができます。
また、機器が長期間使用されている場合や、自力で解決できない不調が生じた場合には、専門業者に修理の依頼をしたり、買い替えを検討することも大切です。
今回の記事を参考にして、業務用冷凍庫が冷えない原因を早期に見つけましょう。